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PFAS(PFOS・PFOA)について

今話題のPFAS(PFOS・PFOA)とは?

先日、NHKの報道で水道水におけるPFAS(PFOS・PFOA)の現状についての報道がありました。

参考:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241201/k10014653471000.html

PFASとは「炭素を含むフッ素化合物」の総称です。

PFAS(ペルおよびポリフルオロアルキル化合物)とは「メチルまたはメチレン炭素原子含むフッ素化合物※1」と定義されており、1万種以上の化学物質がリストアップ※2されていますが、含まれる物質がすべて有害ではありません。

このPFASのうち、PFOS、PFOA、PFHxSなどが特定PFASとされ、有害性が認められている物質になります。

※1 経済協力開発機構(OECD)の定義
※2 OECD「Reconciling Terminology of the Universe of Per- and Polyfl uoroalkyl Substances:
Recommendations and Practical Guidance」

水道水のPFASの除去について

一般的に日本の水道施設においては、多くの人体に影響する物質が除去・低減されています。

しかし、PFAS(PFOS・PFOA)については、原因となっている排出元が不明であることも多く、法的にも設備も新たな対応が必要なため、浄化が十分ではない状態の浄水場が多いようです。そのため、各地の水道水から検出され、暫定基準値を超える地点もあるという現状に至っています。

家庭用浄水器のPFAS除去性能について

家庭での水道水の対策としては、浄水器を使う方法があります。

家庭用としてはいくつかの方法がありますが、PFASを除去できるとされているのは、活性炭、イオン交換樹脂、RO逆浸透膜となります。

活性炭による浄水システムのメリット・デメリット

活性炭は多くの細かい孔の空いた炭素素材で、現在多くの浄水場でもPFAS除去に使用されており、比較的安価であること、使用済みの活性炭は再生可能、PFAS以外の物質の除去が可能であるメリットがあります。

しかし使用環境により除去効果が低下する、使用時間の経過により一定の量を超えると吸着する力が弱まり、吸着した物質が再度流れ出すことがあるなど問題点もあります。

RO逆浸透膜浄水システムのメリット

RO逆浸透膜は、水分子だけを通す半透膜の素材で、優れたPFAS除去性能を持っています。

膜が損耗しない限りは除去率が低下することなく、除去性能を維持します。

また、ダイオキシンや放射性物質など各種の有害物質を除去する性能もあります。