【有機フッ素化合物のことで、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼びます。
PFASは10,000物質以上の種類があり、環境や人体に悪影響を及ぼすので、水道事業者(自治体の水道局) 等が水道水中の目標値を超えないよう規制しています。
※1リットルあたり50ナノグラム毎日2リットルを一生飲み続けても健康への悪影響が生じないと考えられるレベル

試験条件
•逆浸透膜:環境向学膜と信州大学膜
•試験圧力:30psiと50psi
•回収率:50%程度になるよう濃縮排水の流量を調整する。
•原水:JWPAS B PFOS及びPFOA除去性能試験の原水と、水道水にPFOS及びPFOA試薬を加えた原水
•通水方法:試験圧力と回収率を一定の値に維持しながら原水を10分間通水する。
•採水方法:通水開始10分後のろ過水 (透過水) を採水する。
•PFOS及びPFOA分析方法:水質管理目標設定項目の検査方法

試験①JWPAS B PFOS及びPFOA除去性能試験結果

透過水流量(L/min)
濃縮排水流量 (L/min)
回収率 (%)
原水濃度 (mg/L) ろ過水濃度 (mg/L) 除去率 (%)
環境向学膜
(30psi)
0.59
0.58
50.4
0.000044 0.000001 97.7
環境向学膜
(50psi)
1.0
1.0
50.0
0.000001 97.7
信州大学膜
(30psi)
0.24
0.24
50.0
0.000001 97.7
信州大学膜
(50psi)
0.40
0.43
48.2
0.000001 97.7
原水:RO水 (TOC濃度0.5mg/L以下の水) にPFOS及びPFOA濃度が0.00005±0.00001mg/LになるようにPFOS及びPFOA試薬を添加して調製する。

試験②水道水にPFOS及びPFOAを加えた水での除去性能試験結果

透過水流量(L/min)
濃縮排水流量 (L/min)
回収率 (%)
原水濃度 (mg/L) ろ過水濃度 (mg/L) 除去率 (%)
環境向学膜
(30psi)
0.48
0.49
49.5
0.000049 0.000001 98.0
環境向学膜
(50psi)
0.86
0.82
51.2
0.000001 98.0
信州大学膜
(30psi)
0.19
0.20
48.7
0.000001 98.0
信州大学膜
(50psi)
0.34
0.35
49.3
0.000001 98.0
原水:水道水(大阪府堺市, 残塩0.4mg/L, TDS70mg/L)に試験①と同量のPFOS及びPFOA試薬を添加して調製する。
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